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M.2 SATAからNVMeへのSSD換装について

こんにちは。SSD交換ドクターの山下です。

最近、HDDからSSDにクローンをする際、1TBや2TBの容量の場合はNVMeのほうがお買い得だったりする関係で、M.2のPCIeスロットがある場合にはNVMeのSSDを利用することがあります。しかし、その際に、もとがSATAのHDDもしくはSSDだった場合、NVMeのSSDにクローンを取ると、ブルースクリーンを表示して起動しなくなるパターンがあります。

最初のうちはなんでだろ?なんて思っていたのですが、どうやらWindowsの仕様らしいのです。

実際詳しい情報はこちらに記載されています

https://www.crucial.jp/support/articles-faq-ssd/ssd-not-booting-after-cloning

そちらの記載によりますと

当社のPシリーズのNVMe SSDなどのPCIeインターフェースを使用するドライブにSATAドライブのクローンを作成すると、新しいクローンのCrucial® SSDで起動するための正しいドライバーが失われることがあります。これは、新しいPシリーズのSSDをセーフモードで起動して、Windows®を正常に起動するために必要な正しいドライバーを読み込むことによって簡単に修正できます。

https://www.crucial.jp/support/articles-faq-ssd/ssd-not-booting-after-cloning

とのことのようでして…。

特にCrucialのPシリーズは信頼性と価格のバランスが良く、当店でも人気の商品ではあるのですが、このトラブルは何度か遭遇したことがあります。

修正するための方法としては、結論から言うと「セーフモードで一度起動する」という処理で良いようです。

Windowsは起動に失敗すると(回数はPCの設定によりますが、おおよそ3回程度)、以下のようなスタートアップ修復オプションが起動します。手順としては、「詳細オプション」を開き、「トラブルシューティング」に進み、スタートアップ設定を開き、再起動します。そこで、「4」のキーを押すとセーフモードが立ち上がります。これで起動時のドライバを正常に読み込むようになるので、そのあと再起動すると問題なくNVMeからOSが立ち上がってきます。

速度を上げたいのにうまく起動しない!という状況に遭遇した場合は試してみると良いでしょう。

この記事を書いた人
代表取締役 山下
某国立大学で情報系の研究で博士号を取得したにも関わらず、学生時代に行っていた学習塾のアルバイトで人との交流を持つ楽しさを知り、一念発起して「パソコンの家庭教師」を主軸とした事業を立ち上げる。その後パソコンのメンテナンス、修理をメイン業務とした事業を主軸とし、「株式会社エイド」を設立。困っていると手を貸さずにはいられない性格が災いし(?)、修理を全国に広げようとSSD交換ドクターを開設いたしました。皆さんのお力になれることが喜びです。