HOME / SSD換装&パソコン修理ブログ / PCリカバリとOSクリーンインストールの違いについて
SSD換装/パソコン修理

PCリカバリとOSクリーンインストールの違いについて

当店にてPCをお預かりし、SSDのグレードアップを図るときに、一つ処理の仕方についてお客様に選んで頂く項目があります。その内容は「クローン」か「クリーンインストール」か、です。「クローン」に関しては「お使いの環境をそのままにHDDもしくは容量の小さい、速度の出ないSSDをグレードアップする方法」ということでよろしいかと思いますが、「クリーンインストール」に関してはちょっと説明が必要かな、と思っております。よく間違えるのは「リカバリ」と「クリーンインストール」の差かな、と思います。今日はその差について説明させていただこうと思います。

リカバリ

リカバリは、システムを以前の状態に戻す方法です。以下の特徴があります:

当店にて「リカバリ」という言葉を使うときは、もともと搭載されているPCを「工場出荷時の状態に戻す」という意味で使っていることが多いです。たとえば、NECや富士通のような家庭用のパソコンに関しては、このリカバリ作業をすることで「年賀状作成ソフト」や「メディア再生ソフト」、「家計簿作成ソフト」など、購入時に付属していたソフトウェア関係を保持することができます。

クリーンインストール

クリーンインストールは、システムを完全に初期化し、新たにオペレーティングシステムをインストールする方法です。以下の特徴があります:

当店でのクリーンインストールは、上記の通り「完全にストレージを消去した状態から、WindowsのOSイメージよりインストールする」ことを指します。そのため、ソフトウェアやドライバなど、旧知の問題に関してはトラブルが起こらないことになりますが、そのかわり購入時に搭載されていたソフトウェアも削除されます。当然、ご自身でインストールしたソフトウェアも消えますし、Word,Excel等のオフィスソフトも、手元にライセンスがない場合には失われてしまうことになります。

どちらの方法を選ぶかは、問題の深刻度や目的によります。リカバリは手軽で速いですが、クリーンインストールはより徹底的な解決策です。当店では、もともとお使いの環境で戻すことがお客様にとっては最善という認識のもと、クローンにてお返しするのを大前提としておりますが、問題が発生しているPCにとっては、SSDに交換をしてスペックアップをしても、システム上の問題であれば解決しないこともあります。そのため、クリーンインストールの選択肢も必要と考えております。

この記事を書いた人
代表取締役 山下
某国立大学で情報系の研究で博士号を取得したにも関わらず、学生時代に行っていた学習塾のアルバイトで人との交流を持つ楽しさを知り、一念発起して「パソコンの家庭教師」を主軸とした事業を立ち上げる。その後パソコンのメンテナンス、修理をメイン業務とした事業を主軸とし、「株式会社エイド」を設立。困っていると手を貸さずにはいられない性格が災いし(?)、修理を全国に広げようとSSD交換ドクターを開設いたしました。皆さんのお力になれることが喜びです。